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研磨をする仕事で使っていたのは、鉄を削る研磨機です。
砥石という石で平面を作るのですが、これが意外にも難しい作業なのです。
鉄は「やわらかい」と言うと誤解を生みやすいのですが、
石の方が「硬い」という事実を知らない人が多いですね。
簡単に説明すると、鉄は曲がったり凹んだりするのですが
「柔らかい」から凹んだりするという理論で、石などは「硬い」ので、
かけたり割れたりするのです。
この違いが分かれば、研磨機と研磨の基本は掴んだようなものです。
鉄の場合は品物に対して、焼き入れや焼きなましをしてから、
品物をかなり硬くしてから研磨します。
研磨をする時に品物が柔らかすぎると、上手く削ることが出来ず精度が出ない為です。
旋盤という機械に付けて研磨することが多く、
円い品物は外径を削る時には外側から削り、円柱のモノで内径を削る時は、
インナーのモノを使って細かい作業をします。
四角のモノで回転出来ないモノは、
バイスに掴んで研磨するモノを回転させる場合もあります。
研磨の目的は平面や面の精度であって、歪みや段差がないので基本です。
普通の研磨と言われるモノで、100分の1ミリの~100分の3ミリの公差の中で
数字を出さないといけないようになっています。
公差とは、一般的に決まっている承認されている誤差のことで、
機械加工の場合は50ミリに対して0.2ミリくらいが相場になっています。
研磨の場合は、もっと制度がいるところもありますが、
機械が良いというよりも職人の腕が良いかどうかにもかかっているとも言えますね。
古い機械だから精度が出ないのではなく、
機械の癖を知っている職人が作業することが一番安心だということです。
実際に研磨しているのは、機械の作業になりますが、
動かしているところを見ると、とても素人には使えないと分かるでしょう。
動いている機械に対しても、削っている品物に対しても
かなりの時間と労力を使っているので、ペケ(不良品)を出すことは出来ないのです。
研磨機の良し悪しは、職人の腕にかかっていると言っても間違いはないでしょうね。
研磨する人も少なくなっていますので、しっかりと技術の継承をお願いしたいと思いますね。
最近は研磨機などの中古機械の買取業者も増え、流通量も増えてきているようです。